2017年11月28日niconico(く)発表会でなぜみんなが怒り失望したのか※11/30に3回追記

ニコニコ動画関連各種考察
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2017年11月30日 23時05分追記
さらにこんな告知が川上会長名で。
niconicoサービスの基本機能の見直しと今後に関して|ニコニコインフォ
発表会でいっていた「720pが最高になる」というのはニコ生だったようで、動画は1080p対応予定だそうです。近日中にテストができるということは既に相当準備をしていたということがよくわかるので急遽出してきた話ではないと推察されます。
また、20時31分に追記したAndroid版niconicoアプリを使いましたが本当にものすごい改善されています。YouTubeアプリと似ている部分があるのは否定しませんが、コメント機能があり、その見せ方が素晴らしく、さらにパソコンで見ていた動画を見ていたところからスマホで見られるというものすごいレジューム機能が付いていたり、バックグラウンド再生もきちんとできたり、最強のモバイル動画視聴アプリとなりました。Androidを利用されている方はぜひとも一度使ってみて下さい。
ということで最初に書いた話は愚考であったこと、そして言い過ぎた面がありましたこと、いずれもお詫びの上撤回します。その上で要するに今回の説明会で何が足りなかったのか。
本当に説明すべきことをまとめられないまま自分たちの伝えたいことだけを前面に出してしまった。
本当にこれにつきます。私もプレゼンテーションは下手くそですし、人のことをいえるような能力があるわけではないのですが、それにしてもプレゼンが下手です。このAndroidアプリを説明会の目玉にしていたらこんなことには絶対にならなかった。あまりにももったいないです。その上で、マイリストの増加などここまでに改善されている内容を皆さん意外と知らないことも判ってきたので、ぜひとも、これまでどういう改善がされてきて、どこまで良くなっていて、どういう課題があると認識していて、今後どんなタイムスケジュールで進めていくのか、これを主軸にした発表会を仕切り直しで開催して欲しいと思います。どうかご検討のほどよろしくお願いします。


2017年11月30日 20時31分追記
今日になってこんなお知らせが。
Android版niconicoアプリ 視聴ページ リニューアル|ニコニコインフォ
これなんです、発表会でユーザがみんな知りたがっていたのはこれなんですよ。下にも書きましたけど、これまでどういう改善がされてきて、どこまで良くなっていて、どういう課題があると認識していて、今後どんなタイムスケジュールで進めていくのか。その上で発表会において、近日中にAndroid版niconicoアプリのリニューアルをリリース予定ですっていっていれば、全員ではないにしてもオピニオンリーター的な人はみんな満足したんですよ。ぜひ近いうちにリベンジでこういう視点での発表会をやっていただきたいです。多分、それを見ればいまのこの失望はかなり救われるはずです。ぜひともお願いします。


2017年11月30日 00時38分追記
非公式ですが機能説明部分見ました。こんなにひどいとは思いませんでした……。その上で、役員の古参アピール。そうじゃないんですよ、そうじゃない。違うんだ、古参アピールをして欲しいんじゃないんだ。動画を投稿したり、ニコ生をしたり、コメントをしたり、いまのniconicoを遊んでいますかってことなんだ。いまのniconicoで遊んでいればこんなことにはならないんだ……。マジでつらい。


Twitterでのやりとりを見ているとユーザサイドと栗田取締役との間でものすごい温度差があり、栗田取締役はなぜこんなことになったのかを理解できていない返答を繰り返しているので思うところをまとめておきます。

まず、ユーザサイドが感じているストレスはたくさんあります。
動画の画質がフルHDになっていない、再エンコードされた音質が悪い、ニコ生ですぐに追い出される、ニコ生見ているとよく止まる、などなど。
確かにこれらは解決しなければならない問題ですし、それは運営サイドも認識されているであろうことはよくわかります。
しかし、今回の問題はそれらの問題のさらに前提にあたる問題をみんなが感じ取ったために発生しているのです。それが

そもそも運営さん、ニコ動やニコ生、ニコニコ静画を一人のユーザとして楽しんでいますか?

ということです。大会議ツアーやボカロ長時間ニコ生などをやっていた頃、いろいろと批判や問題点はあれど、運営は同じニコ厨であり、仲間でした。だから痛烈な批判をすることはあっても仲間としてどこか許している部分があり、それが最終的に超会議の第一回につながっています。しかし、2010年後半くらいからそういう空気がすごく出てきたのですが、いまの運営はビジネスとして単にサービス提供しているだけの存在であり、同じニコ厨ではないとみんな薄々感じていました。
それが如実に表れ、みんなが「こいつらは単なるサービス提供者か」と感じてしまったのが2017年11月28日のniconico(く)発表会だったのです。それくらいあの発表会は悪手だらけで、しかもいまも栗田取締役は「両方必要なんです」と繰り返すにとどまっています。
YouTubeに遠く差を付けられ、Abemaがあっという間に抜き去ったniconicoに対して、みんなが文句を言いながらまだ愛着を持っているのはなぜか。単なる動画サービス提供者ならみんなほかに行けばいいし、現にそうしている人もかなり増えています。でもそうじゃないからみんな文句を言いながらもとどまっていたのです。

じゃあ、今回の発表会、何をすべきだったのか。もちろん新機能も大事だし、それを体験してもらうことも重要。
でも本当にすべきだったのは新機能の発表ではなく、ユーザとして使っていれば当たり前に感じているであろう事柄について、一つずつ謝罪を混ぜながら現状と今後の見通しについて淡々と語ることだったはずです。
「仕事」としてではなく、本当の意味でniconicoを使っているのであれば、運営サイドからいま一番欲しい説明が何か、私がこんな記事を書かなくても容易に理解できたはずです。

niconicoのユーザが求める「顔が見える運営」というのは、説明会に顔出しで出てこいとか、Twitterで全レスしろ、とかではなくて、ユーザと一緒にniconicoを楽しんでいる運営なのです。Twitterでシャープ公式アカウントさんのファンが多いのも目線がユーザサイドと同じで、一緒にTwitterを楽しんでいる感が出ているからです。
あの説明会からはいまの運営がniconicoを楽しんで同じ目線でやっているようには全く感じられず、サービス提供者側からの目線で情報を提供しているにとどまっており、そして今なおTwitterでは栗田取締役がそれを続けています。でもそうじゃない。そういうことじゃないんです。

運営サイド、特に2009年のニコ動の空気をユーザサイドとして知らないであろう役員の皆様方、まずは、仕事から離れて、ニコ動・ニコ生を楽しんでみて下さい。アニメでもいいですし、してみた系でもいいです。なんでもいいからまずは一人のユーザとして、使い倒して下さい。そしてそのうえで実際に一介のユーザとして動画を投稿したり、ニコ生をやってみたりして下さい。そうすれば、自然となぜこんなことになったのかが判ると思います。

niconicoの優れた点はコメント機能ではありません。運営とユーザの距離が近いのが、YouTubeやAbema、ツイキャスなどにはできないniconicoの長所で最大の特色だったんです。その長所があるからコメント機能もまた生きてくる面があったんです。もはやインフラになったいまだからこそその辺もう一度思い出す時期に来ているんじゃないかと思います。それが思い出せないようであれば、残念ですが、niconicoはmixiと同じ惨状を迎えるしかないと思います。

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